【米市場なのに米がない!江戸時代の証券&デリバティブ市場】

【米市場なのに米がない!江戸時代の証券&デリバティブ市場】

"天下の値段を決める”大坂堂島米市場とは|米市場の歴史小説を描く苦労|大坂が全国の米価の基準に|大坂商人の‟鉄のおきて”

門井 慶喜 作家
高槻 泰郎 神戸大学 経済経営研究所 准教授
ビジネス 政治 経済 マネー 商品 歴史

〈番組概要〉
 1つのテーマを分かりやすく読み解く「+RONTEN」。今回のゲストは作家の門井慶喜さんと、神戸大学経済経営研究所 准教授の高槻泰郎さんです。
 今年8月7日、門井慶喜さんの最新作『天下の値段 享保のデリバティブ』が発売されました。
 舞台は江戸時代、物流や商業の拠点として栄えた天下の台所・大坂。大坂堂島には‟世界初”の先物取引(デリバティブ)が行われた米市場があり、そこで繰り広げられる取引は大坂のみならず、全国の米価をも左右していました。本作は堂島米市場で日々米価を決めていく大坂商人と、その米価をコントロールしようとする幕府との頭脳戦を描いた長編小説です。
 前編では門井さんと、本作の考証に携わった高槻泰郎さんと一緒に、まさに‟天下の値段”を決める中心地であった大坂堂島米市場の先進性に迫っていきます。(後編は8月17日20時に公開予定です)

協力:株式会社日本取引所

〈ゲスト〉
・門井慶喜|作家
1971年、群馬県生まれ。2018年、『銀河鉄道の父』で直木賞受賞。同作は23年、役所広司・菅田将暉主演で映画化され話題に。『家康、江戸を建てる』『東京、はじまる』『文豪、社長になる』『札幌誕生』など著書多数。25年8月7日、堂島米市場に材を取った長篇小説『天下の値段 享保のデリバティブ』刊行。

・高槻泰郎|神戸大学経済経営研究所准教授
1979年、東京都生まれ。専門は日本経済史。『近世米市場の形成と展開―幕府司法と堂島米会所の発展―』が政治経済学・経済史学会賞受賞。NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」では資料提供・時代考証を担当するなど幅広く活動。著書に『堂島米市場―江戸幕府VS市場経済―』、『豪商の金融史』。

〈ゲストMC〉
・浅井愛|文春文庫部
2014年、文藝春秋に入社。「別冊文藝春秋」編集長を経て、現在、文春文庫部。森見登美彦、小川哲、一穂ミチ、有栖川有栖など文芸作家を多数担当。

〈MC〉
・高橋郁也|文藝春秋PLUS編集部
1993年、神奈川県小田原市出身。2018年4月に株式会社文藝春秋に入社し、「週刊文春」編集部に配属。「文藝春秋」編集部を経て「文藝春秋PLUS」編集部に所属。

source : 文藝春秋 PLUS動画

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