「自民党政権の無策のツケをいま背負わされている」安藤
「在日外国人は肩身が狭くなると心配している」毛受
「必要なのは『多文化共生』ではなく『同化』だ」堀
7月の参院選で「日本人ファースト」を掲げた参政党が大躍進した。直近の世論調査(産経新聞社とFNNが8月23~24日に実施)では、政党支持率9.9%で自民党に次ぐ2位となり、「野党第一党」に。年代別では30代、40代で支持率トップだ。一方で、「日本人ファースト」は危険な排外主義につながるという強い批判もなされている。
「外国人政策」が政治の主要論点に浮上しつつある今、参政党幹事長兼政調会長の安藤裕氏、参政党に共感を寄せる慶應義塾大学名誉教授の堀茂樹氏、長年、在留外国人の支援に取り組んできた関西国際大学客員教授の毛受敏浩氏の3人が、「日本人ファースト」の是非をめぐって徹底討論した。
安藤 もともと我々は外国人問題よりも消費税など経済問題が参院選の争点になると見ていたところ、「日本人ファースト」を前面に打ち出すことになったのは、一般党員から、このアイデアが出てきたからです。
といっても、これは外国人を排斥するという意味ではありません。かつて世界トップクラスだった日本の1人あたりGDPは、現在、OECD加盟国のなかでも下方に位置し、G7のなかでは最下位。それほど日本人の貧困化が進んでいる。さらに少子化も進んでいる。こうした日本人の貧困化や少子化の問題を放置しておいて、「外国人を受け入れれば解決できる」というのはおかしいのではないか。「日本人ファースト」が有権者の心を捉えた理由はここにあると思います。
このキャッチコピーが波紋を起こして、「外国人政策」が選挙の大きな争点となり、他党も発言するようになりました。まずは、もっと以前から議論すべきだったこの問題に光が当たるきっかけをつくれたことはよかったと考えています。
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