仲里依紗が明かした意外すぎる「芸能界で一番大変なこと」とは?

第9回 1万9000字ノーカット完全版 中編

仲 里依紗 俳優
成田 悠輔 経済学者

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経済学者・成田悠輔氏がゲストと「聞かれちゃいけない話」をする対談連載。第9回目のゲストは、仲里依紗さんです。

 

■成田悠輔の聞かれちゃいけない話

第6回 冨永愛 日本のファッションは、このままでは駄目ですか?

第7回 室伏広治 日本人選手が強くなると「ルール変更」の噂、ありますよね?

第8回 野村万作 600年後の狂言、どうなっていると思います?

第9回 仲里衣紗 主役ってできればやりたくない。みんな“いい人”だから 前編中編←今回・後編

メッチャきれいに編集されてるバラエティはすっごいつまんない

 成田 仕事を受けるか決めるのにどういう損得を考えます? こんな発信したらハイファッションの仕事が来なくなるんじゃないか、とか。こんな変な役やったら大きな主役が来なくなるんじゃないか、とか。

  周りでそういうことを言う人はいましたね。おもに年配の方ですけど。前の事務所の時に、新婚直後にご飯を作ってSNSにアップしたことがあったんですよ。そしたら「あんまりそういうのを上げないで」って。家庭のイメージがついちゃうから、いろんな役ができなくなるって。私、それに「は?」って言いました(笑)。そこは別に私が決めることだから、よくね? って。家庭の匂いを出したら仕事がなくなるっていう考えもあるんだろうけど、私はそう思わないからやります、って。それでずっとやってました。YouTubeも自分でやろうと思って、2週間ぐらいで始めました。

 成田 あんな生活感出ちゃってるYouTubeやる女優さんいないですよね。

  なんか周りに自分のイメージを作られるのが嫌だったんですよね。たまに番宣でTVのバラエティとかに出ても、メッチャきれいに編集されてるじゃないですか。(番組側に)すごく気を使われてると思って。見てて、すっごくつまんない。

 成田 写りが汚かったり好感度落としそうなところは全部切っていきますもんね。

  全部切っちゃって、画面の中には完全に作られた私がいて。それで評価されるのが嫌だったんです。そもそも女優業が、作られたものをやって評価されている世界なんだから、素の私は私でいさせてくれる? と思って。自分自身も演じてる感じで出ちゃうと、じゃあどれが本当の私なんだってなっちゃうし。そういう謎に包まれた系の女優を目指してるんだったらいいんですけど、私は全然そこに興味がないので。

カラフルなサムネイルが並ぶYouTubeチャンネル「仲里依紗です。」

ハイテンションでふざけるYouTube

 成田 じゃあ一番自分がそのまま流れ出てる場所はYouTubeですか?

  そうですね。

 成田 それでも、YouTubeはYouTubeでも「自分をこう見せたい」っていう欲求や戦略は何かしらあるものですかね。

  やっぱりYouTubeだと、見てくれる方の年齢層もあるので、こういうことをしたらみんな面白がってくれるんじゃないか、とは考えます。例えば旅行にしても、自分の好きに行ってますけど、ハワイだったら、みんなこういうところは見たいよね、とか。でも、一番素ですね。あんまり真面目な話とかしない。いつも盛り上がって、なんだかふざけてるんですよ。

 成田 ハイテンションに半分真顔でふざけてますよね。

  そうですね。ハイテンションで一生しゃべってる。私、プライベートで妹とか家族とかとしゃべる時も、よく分からない言葉でしゃべってます。日本語じゃないような。

 成田 あの呂律が崩壊してるお姿を最初に見たとき衝撃で。この人、クスリでもやってんのかなと。

 仲 (笑)。マジでそう思いますよね。けど私、お酒も私生活であまり飲む機会がなくて。

 成田 完全にしらふでそのテンションは、すごいな。

  あれが通常運転なんです。私、マジですごいですよね。自分で思います。このエネルギーも、一日にウワーッと仕事を詰め込んだりとか、明日から急にオーストラリアに行くとか。

第36回日本ジュエリー賞ベストドレッサー賞の表彰式に出席した仲里依紗さん ©時事通信社

めざすはドン・キホーテの店頭POP

 成田 仲さんYouTubeのサムネイル(動画の内容を示す小さな画像)のドぎつい感じも、しらふのご自分のセンスなんですか? 

  そうです。ドン・キホーテの店頭POPみたいな。私、あれ作りたいんですよ。分かりやすい。

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