ドラマ、YouTube、子育て…「結婚してメチャメチャ変わった」仲里依紗はなぜ働き続けるのか?

第9回 1万9000字ノーカット完全版 前編

仲 里依紗 俳優
成田 悠輔 経済学者

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経済学者・成田悠輔氏がゲストと「聞かれちゃいけない話」をする対談連載。第9回目のゲストは、仲里依紗さんです。

 

■成田悠輔の聞かれちゃいけない話

第6回 冨永愛 日本のファッションは、このままでは駄目ですか?

第7回 室伏広治 日本人選手が強くなると「ルール変更」の噂、ありますよね?

第8回 野村万作 600年後の狂言、どうなっていると思います?

第9回 仲里衣紗 主役ってできればやりたくない。みんな“いい人”だから 前編←今回・中編・後編

なか りいさ 1989年、長崎県生まれ。俳優。近年のドラマに、「大奥」「おむすび」(ともにNHK)、「不適切にもほどがある!」(TBS、1月4日にスペシャルドラマが放送予定)など。公式YouTubeチャンネルは登録者数212万人(2025年12月現在)。

仲さんって働きすぎじゃないでしょうか

 成田 人類とお話しするのが丸3日ぶりぐらいでして……。

  そうですか(笑)。

 成田 挙動不審だったり、呂律が回ってないかもしれませんですが、あらかじめお詫びしておきます。よろしくお願いします。

  よろしくお願いします。

 成田 仲さんって働きすぎじゃないでしょうか。

  今、ちょうど来年配信予定のNetflixのドラマ(『ダウンタイム』)を撮ってます。

 成田 あ、何かで見ました。美容整形物語でしたっけ。

  そうです。私は美容整形の院長役を演じてます。

 成田 悪徳院長ですか?

  悪徳っていうよりも、美容整形の闇を晒していきますね。

 成田 闇の使者ですね。

  最初そういう感じです。ちょっとドロドロ。お家騒動なんかの要素もあって、言ったら韓国ドラマっぽいですね。

 成田 地上波ドラマとは雰囲気が違います?

  全然違います。人の顔を剥がしたりしてるんで(笑)。脂肪吸引とか、豊胸とか、鼻のプロテーゼとか、いっぱい切ったり、縫ったり、入れたりしてますね。

 成田 Netflixドラマはエグく露悪的に描きますよね。誰も傷つけちゃいけないテレビと違って。

  そうですね。そこにすごく惹かれたっていうか、面白いなと思って。医師役って大変そうだから、あんまりやりたくないなっていう気持ちもあったんですけど、今回の医者はちょっと特殊。よくTikTokとかに流れてくる「The 美容整形の院長」みたいな感じですね。

 成田 これまでやったことない系の役ですか? 

  医師役という意味ではそうですね。ただ、キラキラ系のセレブな役でもあって、そういう役は、今までも多かったです。むしろ、貧乏な役ってやったことがないかも。私がやる役って、大体高級なマンションに住んで高級車に乗ってるんですよね(笑)。だからスケジュール的には過酷ですけど、役で泥まみれになるみたいなのは一切ないですね。

Netflixドラマ『ダウンタイム』(NetflixHPより)

役でも、エプロンを脱ぎたい

 成田 はじめからデフォルメされたお金持ちを演じることが多かったんですかね。

  そうですね。お嬢様役とか、お金持ちだけど不倫される役とか。デビュー当時からそういうのが多かったかもですね。

 成田 一度はまり役ができちゃうと、それに近いものばっかり来そうですよね。

  そうですね。20歳ぐらいの時はいろいろ派手な役とか変わった役とかが多かったですけど、今はそれがセレブ系にシフトしてる。

 成田 これからやってみたい役ってありますか?

  “悪いお母さん”役をやりたいですね。母親役自体は、自分が子どもを産む前から結構やってきたんですけど、“いいお母さん”役が多いんですよね。料理するときはいつもエプロンするような。私、実生活ではエプロンしないので、役でも、もうエプロンは脱ぎたい。

 成田 脱エプロン(笑)。恨まれ役や汚い役の印象ないですよね。

  ああ、確かに、恨まれたりとかはあまりないかも。悪役という意味では、デビュー当時に映画『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』(三池崇史監督・2010年)で、悪の女王(ゼブラクイーン)みたいな役を演じたくらいで。あとは基本的に“いい人”役が多いです。

『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』(三池崇史監督・2010年)

嫌われるのは嫌いですか?

 成田 実際にいい人なんですか?

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