「探偵!ナイトスクープ」初代局長をはじめとする司会業と、深い知識に裏打ちされた舌鋒鋭い話芸で一時代を築いた上岡龍太郎(1942~2023)。「恩人」と慕うトミーズ雅が在りし日を振り返る。

何から話せばいいんやろ。上岡さんはおもろいだけでなく、言葉のセンスのある人やった。自己紹介のとき「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流。私が、上岡龍太郎です」って言う。「私は」やなくて「私が」なんです。「は」と「が」じゃ、ぜんぜんニュアンスが違う。
発想と生き様も独特やった。1円玉を落っことしたときがあったんですけど、拾わへんのです。「1円を拾うエネルギーは1円以上やから」って。意味わからん。それから一緒におるとき、八卦見のおっさんがいて、上岡さんが「私の未来が見えるんですか?」と聞いて、おっさんが「はい」と言ったあと、頭の上を思いっきりハタきはった。びっくりしたわ。「なぜ(未来が見えるのに)避けないんですか?」って。おっさんも呆気にとられてたもん。
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