フィギュアスケート女子の浅田真央(31)は、金メダルを狙ったソチ五輪で初日16位と出遅れたが、翌日には会心の演技を見せて6位に入賞し、感動を呼んだ。元フィギュアスケート選手の小塚崇彦氏が語る。
小塚さん
初めて会ったのは、確か僕が小学2年生、真央が5~6歳の頃です。たまに同じスケートリンクで練習することがあり、母親同士が仲良くなったのがきっかけでした。小さな頃から真央の練習にかける情熱や探求心は人一倍で、僕も刺激を受けました。地元が同じで年齢も近いから、カテゴリーは別でしたが、ライバル意識は持っていましたね(笑)。
フィギュアスケートの指導者の父(小塚嗣彦氏)があるとき「集中力を高めるのにいい」というので、僕ら2人を陶芸に連れて行ったことがありましたが、真央は集中しつつ、楽しそうにろくろを回していました。どれも上手で、何をさせてもセンスがいいなぁと感心したものです。
ソチでの演技は、テレビで観ていました。4年前のバンクーバー五輪では銀メダル。本人も「今回こそは金メダルを」と意気込んでいたはずです。ところがショートプログラムで、普段の真央からは考えられないようなミスが相次ぎました。
プレッシャーがかかっていたのかもしれませんが、その理由はわかりません。本人にもわからなかったと思います。一緒に練習して、精一杯頑張ってきた姿を見てきたので、すぐにメールを送りました。
「失敗もするものだから気を落とさないで。フリーもがんばってね」
真央からはシンプルに、「ありがとう、がんばる」という返信がありました。
浅田真央
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source : 文藝春秋 2022年1月号