日本女子サッカー界が誇るレジェンド・澤穂希(43)。その記録と記憶は、現役引退後も多くの人の心に深く刻まれている。元日本女子代表監督の佐々木則夫氏が語る。
佐々木氏
澤穂希は間違いなく日本女子サッカー界の“顔”でありレジェンドですが、実は突出したテクニックがあるわけではありません。堅実なプレーはもちろん上手ですが、技術だけで言えば、もっとうまい選手もいます。けれど彼女には誰よりもボールを奪取する力というか、ゴールを奪う嗅覚がありました。どうやってその感覚を養ったのかと聞くと「ボールを奪わなければ攻撃にならないし、ボールを奪えば失点もしない」と言っていましたね。
監督になって最初に、澤さんにキャプテンをお願いしました。彼女は「苦しい時には私を見て」と自分のプレーでなでしこの若手選手たちに背中を見せる“不言実行”型の選手でした。1度は断られましたが「あなたでないと優勝できない」と説得して、引き受けてもらいました。澤さんのポジションをボランチに変えたのも私です。誠実で堅実なプレーをする一方、強いメンタルとゴールへの鋭い嗅覚を持っている彼女をボランチに置いたことで、なでしこジャパン全体の攻撃力と守備力が格段に上がり、女子W杯で初優勝を達成できたと思っています。
澤穂希
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
今だけ年額プラン50%OFF!
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
オススメ! 期間限定
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
450円/月
定価10,800円のところ、
2025/1/6㊊正午まで初年度5,400円
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2022年1月号