政治工作機関トップが明かした自民党のダークサイド
（インタビュー・構成 石戸 諭）
筆者（石戸）のもとに1通のメールが届いたのは、2024年11月下旬のことだ。
2022年の盛夏、ある人物へ私が送った手紙への、2年以上もの長い月日を経た返信だった。
《あのときはマスメディアの取材に応じられるような余裕がありませんでした。陳謝したいとのことです。もし、現在も取材対象としてご関心がありましたら、インタビュー取材等、あらためて判断させていただければと考えております》
メールにはそう記されていた。
当時、私は日本社会を揺るがしていた「旧統一教会（世界平和統一家庭連合）」を巡るルポルタージュ執筆のため、取材を重ねていた。実際に教団の政治活動に関わっていた信者から、宗教2世、訳あって信仰から離れた者まで、幅広く関係者から話を聞いていた。
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source : 文藝春秋 2025年4月号
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