いま知っておくべき論点を、専門家がコンパクトに解説する「文藝春秋オピニオン 2026年の論点100」。この人気ムックの記事を「文藝春秋PLUS」でも紹介します。
2025年、財団法人設立100周年を迎えた日本相撲協会。10月には“百周年記念場所”と銘打ち、30年ぶりに「古式大相撲」なる古(いにし)えの形態での大相撲を披露。続いて1991年以来、実に34年ぶりとなるロンドン巡業も挙行され、イギリスの地で日本の大相撲の存在を十二分にアピールして来た。
この一年を振り返ると、一月場所には一人横綱として奮闘していた照ノ富士(てるのふじ)が引退し、代わるように豊昇龍(ほうしょうりゅう)が新横綱となる。さらに五月場所後には大の里(おおのさと)も横綱昇進。東西に若き横綱が並び立つ、エポックな一年となった。

現在の大相撲界は、連日満員御礼の大盛況のなかにある。特に2025年は新横綱のふたりが誕生したのはもちろんのこと、訪日観光客によるインバウンド効果も大きく、両国国技館の2階席は外国人ツアー客でいっぱいだ。ゆえに従来の相撲ファンは入場券入手がさらに困難となり、悲鳴が上がるほどなのだ。
思えば、豊昇龍の横綱昇進については内外から賛否両論の声があったものだった。昇進を決めた場所は12勝3敗で、優勝決定巴戦を制しての逆転優勝だったが、その直前の場所では、13勝で優勝次点の成績だった。昇進の内規は「大関で2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」とされているが、「優勝した場所を綱取りの起点にすべきでは」「まだ安定感に欠けるので、もう一場所みるべき」さらには「ロンドン巡業を控え、協会の都合で無理矢理に横綱に昇進させたのでは」との意見まで散見されたのだった。
実際、横綱昇進後の成績を見ると三月場所は10日目から途中休場、五月場所は皆勤するも12勝3敗。七月場所では5日目から途中休場で、この時は2日目から3日連続で金星を配給することにもなってしまった。
一方の大の里は“50年に一度の逸材”と言われ、今後、大横綱となる期待が大きい。しかし、文句なしの2場所連続優勝で昇進するも、新横綱として土俵に上がった場所では、いささか期待外れとなる11勝4敗の成績で終わってしまった。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : ノンフィクション出版 2026年の論点

