雨に窓

俳句

ライフ 読書

 藻の花や朝日差し込む水速き

 遠山を淡く泛かべる植田かな

 鮎釣や雲なき空は風見せず

 磨崖仏うるほす雨や慈悲心鳥

 濡れ烏やつして艶冶業平忌

 雨に窓あけて羽蟻の湧く夜なり

 短夜の遮光カーテン朝拒む

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source : 文藝春秋 2022年7月号

genre : ライフ 読書