「ウクライナをファシストから解放する」という名目で、ロシアは無謀な侵攻を開始した。だがプーチンは、いまや世界から「ファシスト」と批判されている。だとしたら、「ファシズム」とはいったい何だろうか?
『ファシズムとロシア』は、気鋭の歴史学者がこの問いに挑んだタイムリーな本。ソ連崩壊後、ロシアと新たに誕生した民族国家(新東欧)のあいだで「歴史戦」が勃発した。「ナチスとスターリンのソ連は同じ」という新たな歴史観へのロシア国内の反発が、現在の事態の背景にある。
『ウクライナ・ナショナリズム』は旧ソ連の民族研究の泰斗による1998年の著作の「緊急復刊」。ソ連崩壊直後から周辺諸国の「残留ロシア人」問題が深刻化しているとして、「近隣諸国との国境紛争の可能性」を指摘。民族(国民国家)の「アイデンティティの紛争」は、30年かけて悪化し破局を引き起こした。
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source : 文藝春秋 2022年8月号