同級生交歓 兵庫県立兵庫高等学校 昭和35年卒

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東京都千代田区 東京駅前にて(撮影・深野未季)

(右から)
弁護士 小林貞五 
NPO法人とうきょう・はっぴーくらぶ名誉会長 太田颯衣
大阪外国語大学名誉教授 溝上富夫
医師・医療法人社団頌栄会ベイシティクリニック理事長 高橋久子
元コンゴ民主共和国大使 高倍宣義
元日商岩井理事・元佐世保重工業社長・会長 森島英一

 前身の旧制神戸二中以来の四綱領「質素・剛健・自重・自治」を掲げている兵庫高校だが、校風は自由闊達だった。関東近辺の同窓生による「東京武陽会」で定期的に会合を催してきた。

 小林は生徒会長を務めた。卒業後何十年経ってもその存在感は褪せることがない。東大法学部から法曹界へ。「真理は中庸にあり」を旨とする根っからの弁護士だ。

 太田(旧姓山下)は、JALのスチュワーデス(今でいうCA)を経て、大手外資系の社長秘書時代には「秘書日本一」に選出された。15年前にNPO法人を設立し、児童を家庭周辺の事故から守る奉仕活動をする信念がまぶしく感じられる。

 高橋(旧姓島田)は、東大から三菱化成に入った故・高橋秀夫と兵高同級生結婚。秀夫の逝去後は、同じく医師の愛娘・由佳さんとの二人三脚の活躍が地元浦安にとどまらず広く信頼を得ていると聞く。

 高倍は、外務省入省。紛争の多いアフリカの6カ国勤務を経てコンゴ大使に就任。現在は映画の紹介活動に勤しんでいる。

 森島は総合商社に就職。38年の在職期間中、23年半に及ぶ海外生活(オスロ、ロンドン、ニューヨーク、ソウル)を経験。その後12年間、造船会社佐世保重工業の経営に従事した。

 今回、関西より特別参加の溝上は、大阪外大を卒業し、インド留学後に同大で教鞭を執る。ヒンディー語による演劇上演というユニークな教育実践を続け、学生演劇団を率いて世界を回った。先年、同政府より蓮華勲章を受章。別途バングラデシュ政府からも叙勲されており、一連の活躍は昨年春の叙勲瑞宝中綬章に結実した。(森島)

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source : 文藝春秋 2023年3月号

genre : ライフ ライフスタイル