50代以上のコミュニティを作った。名前を「グッド・エルダーズ」という。

　50代からの様々な試練を一緒に乗り越え、長く社会に関わりながら楽しく豊かに過ごしていくために、一緒に勉強したり運動したり情報交換したり新しい挑戦をしたりするコミュニティである。

　2月に作ったばかりでまだ小規模ではあるけれど、50代、60代、70代が200人くらい、全国からオンラインで集まっている。参加者は男女ちょうど半々くらい。50代が7割を占める。いろんな職種の人が参加しているが、一般企業の勤め人がほとんどだ。すでにリタイアした人は少数で、リタイア前で「次の人生」を模索している人が多く参加している。

　オンライン・コミュニティと言われても具体的にイメージできない方は「入会した人しか見られないクローズドなSNS」と言えばわかるだろうか。閉鎖空間だからツイッターのように不特定多数に見られて炎上したり絡まれたりすることもない。フェイスブックのように仕事関係や会社の後輩に見られる怖れもない。インスタグラムのように若手のキラキラ投稿に目が眩むこともない。同年代しかいない安心感で、みんな赤裸々に本音を投稿している。

　コミュニティ内には部活みたいなグループも100近く用意していて、興味あるグループに複数参加して活動できるようにもなっている。

　たとえば、セカンドキャリアを考えるグループがあったり、親の介護経験を共有するグループがあったり、リタイア前後の人へのコーチングを開発するグループもある。他に「おひとりさま」や「相続問題」、「実家じまい」のグループもあれば、「田舎の親が高齢」とか「子どもがまだ若い」というユニークなグループもある。

　もちろん趣味のグループもたくさんあるし、リアルでの飲み会とかもあったりするのだが、多くの人がこの年代の集まりに想像する健康サークルや山登りサークル的なものとはずいぶんと印象が違うだろう。なぜならもともとこのコミュニティを作った目的が違うからだ。

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