東芝であの男が復帰か、どうする櫻田、再エネ疑獄はまだ序章、光通信の変貌

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★東芝であの男が復帰か

 9月21日、投資ファンドの日本産業パートナーズ(馬上英実社長)率いる連合体による、東芝(島田太郎社長)へのTOBが成立した。東芝は年内にも上場廃止。経営の自由を縛ってきたアクティビストは退場するが、収益力の向上などの課題は残ったまま。島田氏を支える新体制の構築が急務となる。

 この新体制人事において一定の影響力を持つのが、総額約1兆2000億円を融資する3メガバンクら5行による銀行団。そこで銀行からの役員派遣に加え、検討されているのが、柳瀬悟郎元副社長の復帰だという。

 柳瀬氏は原子力畑出身で2017年、傘下の米ウエスチングハウスが破綻した直後に原子力事業部長となる。その後、東芝エネルギーシステムズなど子会社を渡り歩き、昨年3月、本体の副社長に就任。シーメンス日本法人専務から18年に東芝に招かれ、同じタイミングで社長となった“外様”の島田氏を支えた。島田氏と共闘し、現経営陣が居残る形での非上場化に舵を切った中心人物でもある。

 だが今年2月、柳瀬氏の辞任が発表された。交際費の不適切処理が判明したためである。

「19年頃、柳瀬氏は何度も取引先を銀座のクラブで接待したが、会食相手を正確に報告していないものがあった。昨年、匿名の告発が相次いだことで、調査が始まった」(同社関係者)

 柳瀬氏本人は不適切処理を否定していたが、最終的に辞任を申し出た。では、なぜ銀行団は柳瀬氏の復帰を検討しているのか。

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source : 文藝春秋 2023年11月号

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