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★森ビルに暗雲
森ビル(辻慎吾社長)が10月6日、「虎ノ門ヒルズステーションタワー」を開業した。地上49階、地下4階、高さ266mの超高層ビル。これで2014年から順次開業してきた「虎ノ門ヒルズ」は全面開業となった。
さらに同社は都内でもう一つ、大型再開発を手掛けている。日本一高いタワー棟など3棟の超高層ビルなどで構成する「麻布台ヒルズ」がそれ。11月24日に開業予定だ。
同社の賃貸事業の2023年3月期の連結営業収益は、1708億円。大型物件の相次ぐ開業で、24年3月期は前期比17%増の2000億円を見込んでいる。しかし、連結営業利益は同1割減の、300億円にとどまる見通しだ。
「都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の空室率は、8月に10年ぶりの高水準となる6.4%だった。それの影響だろう」(不動産業界アナリスト)
もっとも、森ビルへの業界の関心は空室率より、虎ノ門ヒルズと麻布台ヒルズの先の大規模再開発がどうなっているのかにある。
「辻さんは目先の業績にこだわり、先行投資をあまりしてこなかった。そのため、次の展望が見えないのです」(森ビル関係者)
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source : 文藝春秋 2023年12月号