掟破りの独立騒動。大恩人の前で下を向く2人の横で、私は「社長をやってみます」とタンカを切ってしまった(聞き手・構成 石戸 諭・ノンフィクションライター)
「お客さん、身長は?」
「154センチですけど」
「154! そんな小っちゃいんですか。それじゃあ無理だ。これだとねぇ、ちょっと“東京人”として認められないんですよ」
「はあ?」
「小っちゃすぎるんです、これ。いまや東京というのは国際都市ですからね。外国からのお客さんも多いわけですよ。ですから国としては、そのぉ……あんまりみっともないものは見せたくない。お客さんのような方に、東京をフラフラ歩いてもらっては困ると。できれば田舎にすっこんでてもらいたい、というね」
「冗談じゃないですよ!」
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source : 文藝春秋 2024年2月号