「飲めないんです」「だったら3杯で許してやる」(聞き手・構成 石戸 諭・ノンフィクションライター)
「師匠、この2人組はですね、爆笑問題と言いまして」
「おう」
「マネージャーの独立問題に巻き込まれて最初の事務所を辞めて、大変なことになっちゃって。ここしばらくはテレビにも出てなかったんですよ」
「お前さんが呼んだのか?」
「はい。最近出直して、ようやく賞レースなんかで復活してきたコンビなんです」
前号から少し時計の針を戻します。時は1993年の年末頃、東京・銀座ソニービル8階にあるSOMIDOホール。舞台袖で私は意識を集中させて、前のパイプ椅子に座っている2人の会話に耳を傾けていました。その先に見えるステージ上では爆笑問題がネタを始めたところでしたが、そんなことはお構いなしで2人は喋り続けています。
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source : 文藝春秋 2024年4月号