首相就任から3カ月近くになる高市早苗は、政権基盤、経済運営、外交手腕のいずれにも危うさを露呈しながらも、報道各社の世論調査では歴代屈指の内閣支持率を維持する。それだけに、自民党内に高市を大っぴらに批判できる雰囲気はない。
党関係者が声を潜めて語る。
「自民党が高市さんのオーナー会社みたいになっている。一部の人が一生懸命やっているだけで、組織の体をなしていない」
高市は仕事をひとり抱え込んで、「働いて×5」いるものの、支えるのは官房長官の木原稔ら一握りの側近のみの構図である。
社交を好まず、引きこもりがちな高市が首相就任後、初めて官邸の外で会食したのは、昨年12月5日の夜。東京・紀尾井町、ホテルニューオータニの西洋料理店ベッラ・ヴィスタで、高市の向いには党副総裁の麻生太郎、幹事長の鈴木俊一、総務会長の有村治子が座り、党役員約20人が集まった。
出席者の多い「平場(ひらば)」となれば、機微に触れる話はできず、その場にいない政治家が格好のネタになる。高市は首相補佐官の松島みどりから先の総裁選での論功行賞の要求が激しかったと明かした。松島が母校・東京大でチアリーダーだった当時の写真を高市が見せると、幹事長代行の萩生田光一が「食事中にそんなものを見せないで下さい」と返して、座が沸いた。

さらに、連日深夜まで各方面から電話がやまないことに、高市が愚痴をこぼす一幕もあった。出席者から「例えば?」と問われると、「“藤田”って表示されたら出ないわけにいかない」と答えた。連立を組む日本維新の会の共同代表、藤田文武のことだ。
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