テレビマンは誰も逆らえなかった
「(テレビも自分も)あと2年くらいしたら、いろんなことがはっきりしてくるんじゃないですかね」
2021年3月5日号の『週刊朝日』のインタビューで、松本人志はこんな言葉を残し、テレビの未来については「もう手遅れでしょうね」と斬り捨てた。
それから2年あまり――。松本とテレビの関係は、音を立てて崩れようとしている。意外な形によって。
昨年末に『週刊文春』が報じた「松本人志と恐怖の一夜『俺の子ども産めや!』」(24年1月4日・11日合併号)をめぐり、松本人志は『週刊文春』を訴えた。松本側は記事により名誉を毀損されたと主張。5億5000万円の損害賠償に加えて、謝罪広告の掲載を求めている。
だが、この裁判の展開や事実認定については本稿で論じるところではない。今回改めて浮き彫りになった、長年にわたる松本や吉本興業のテレビ支配が、いま、まさに曲がり角に差し掛かっている。その事実について考察したい。
松本とテレビの関係を端的に示したのが、フジテレビ「ワイドナショー」出演とり止め問題だ。年が明けた1月8日、松本はXにこうポストした。
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source : 文藝春秋 2024年4月号