（右から）
お笑いコンビ「きしたかの」　高野正成
声優・俳優　石川由依
東洋大学助教・キリン博士　郡司芽久

　我々の母校・國學院大學久我山高等学校は、都内でも数少ない男女別学校で、クラスだけでなく、教室のある建物や通学路に至るまで、あらゆる部分が男女で分かれている。男子は8クラス、女子は4クラスと、全部で一学年12クラスもあるマンモス校だ。そんな環境なので、高野さんはもちろんのこと、石川さんとも同じクラスになったことは一度もなかった。高野さんに至っては、在学中にお話をしたことすらないように思う。「同級生」というよりも、「最近テレビで見かける若手お笑い芸人の方」という感覚であった。

　ただ、今回お話しする中で、「あれが高野さんだったのか」と思い出すことがあった。剣道の推薦で入学した高野さんは、高校3年生のときに団体戦メンバーとして都大会を制し、全国大会へと駒を進めた。同じ武道の一種である弓道部に所属していた私は、校門横の柵に掲げられた剣道部の全国大会出場の横断幕を見て、誇らしいような悔しいような複雑な気持ちになったことをよく覚えている。あの功績の裏に、高野さんの努力と頑張りがあったのだと、16年の時を経て知ることとなった。

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3. 同級生交歓　國學院大學久我山高等学校　平成20年卒