同級生交歓 慶應義塾中等部 昭和50年卒

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東京都港区 慶應義塾中等部にて(撮影・深野未季)

(右から)
四十万未来研究所 代表理事 四十万靖
器作家 林真実子
和紙 社頭 SHATOH 代表 高木エシノ
松翁会診療所 所長 内科医 海老原良典
DoubleVerify 日本法人代表 武田隆

 中等部に学んだ26回生たちが、ユニコーン像の前で自由・挑戦について振り返る。

【まちづくりは人創り】西校舎517番教室での入学式から、中等部26回生の時間と空間の共有が始まった。あれから50年、「中等部精神」。子ども・孫世代に説明できないことはやらないという誓いを、「まちづくりは人創り」で実現する。

【器づくりは人創り】幼稚舎から始まった自由な環境。新しい世界への挑戦を求めた道は、焼き物だった。様々な人と出会い、学んだ現在。器作家として新しいものを求めながら、アナログな手仕事を続ける意味は「器づくりは人創り」にあり、原点である「中等部精神」に支えられている。

【文化と個性の継承】テクノロジーやモノへの探求と同時に、伝統文化継承も重要だ。各藩で殿様好みの紙が作られた歴史から、日本各地には個性ある紙が残る。文化を守るための「学び」と、子どもたちの持つ自由な「個性」。継承に意義を見出す。

【あなたらしい人生】内科医として気づくのが、患者と医療者の思うQOLのズレである。それを改善するには、検査より患者との対話を大切にし、「いかに生きるか」という思いを上手に引き出すこと。そして、「あなたらしい人生」を自身で作れるよう、お手伝いすることだと考える。

【知識から知恵へ】「活用なき学問は無学に等しい」。失われた30年、日本は「知識」を「知恵」に変えられなかった。その解決手段が「中等部精神」だ。「学問の本趣意は、読書に非ず、精神の働きに在り」。日本の再活性化は一人ひとりの意識改革にかかっている。ユニコーン企業での経験を生かすことで、自分の責務を全うする。

 我々の礎となっている「中等部精神」。皆さまに伝われば幸いである。(四十万)

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source : 文藝春秋 2024年2月号

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