「文藝春秋 電子版」は1月16日(木)19時より、高口康太さんと安田峰俊さんによるオンライン番組「中国さっぱりわからん! 第23回」を生配信します。
現場の最前線で中国に関する取材を続けてきた高口さんと安田さん。数多くの著作を発表してきた二人が「それでも、中国はさっぱりわからん!」と唸りながら、その深淵を探求する――それがオンライン番組「中国さっぱりわからん!」です。中国政治や中国社会の最新事情から日本に住む中国人の実態まで、幅広く語り合う対談形式の番組です。これまで22回を重ねて、みなさまから大好評の番組でしたが、最終回を迎えることになりました。
生配信映像は本記事上に表示されます。
当日リアルタイムでご覧になれない方も、アーカイブ動画を配信しますので、何度でもご覧いただくことができます。アーカイブ動画は生配信終了後、一両日中に公開します。
不動産バブルが崩壊した中国経済の行方を徹底解説
今回は、1月17日発売予定の、高口さんと梶谷懐神戸大学教授の共著『ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界 』(文春新書)の内容を深掘りしていきます。
不動産バブルが崩壊し、分岐点に立たされている中国経済は、このまま衰退に向かうのか、粘り強さを発揮するのか――。巷では「悲観論」と「楽観論」に二分されています。では、実際のところはどうなのか? 本書によれば、その謎を解くカギは、「供給能力が過剰で、消費需要が不足しがちである」という中国経済の構造的な問題にあるといいます。
中国のEVメーカー最大手のBYDがアメリカのテスラと覇権を争う一方で、中国経済は不動産バブルの崩壊によって、鉄鋼などの資材が過剰生産となり、各国に“安売り輸出攻勢”をかけています。「チャイナ・ショック2.0」と呼ばれる問題ですが、1月20日に大統領に就任するドナルド・トランプ氏は、中国からの輸入全品目に対する一律60%の追加関税や、中国への最恵国待遇の取り消しを公約に盛り込んでいます。悪化する中国経済へのさらなる打撃になりますが、実際にどれほどのダメージとなるのか、詳しく解説していきます。
また、最終回となる今回は、過去の「中国さっぱりわからん!」で扱ったテーマのその後についてもお送りします。
◆番組概要
番組名:ピークアウトする中国経済
出演:高口康太、安田峰俊
日時:1月16日(木)19:00~20:30
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◆安田 峰俊(やすだ・みねとし)プロフィール
1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。中国近現代史を専攻していた立命館大学文学部在学中に中国広東省の深圳大学へ交換留学、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。2018年、天安門事件に取材した『八九六四』をKADOKAWAより刊行し、第5回城山三郎賞・第50回大宅壮一ノンフィクション賞をW受賞。ほか、『「低度」外国人材』(KADOKAWA)、『さいはての中国』(小学館新書)、『性と欲望の中国』(文春新書)など著書多数。中国をキーワードに北米・東南アジア・アフリカまで取材する。
◆高口 康太(たかぐち・こうた)プロフィール
1976年千葉県生まれ。ジャーナリスト、千葉大学客員准教授。中国経済、社会、在日中国人などをテーマに取材活動を続けている。経済誌を中心に寄稿を続けるほか、「クローズアップ現代」「日曜討論」などテレビ出演も多数。著書に『現代中国経営者列伝』(星海社新書)、『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書、梶谷懐氏との共著)など。『プロトタイプシティ 深圳と世界的イノベーション』(KADOKAWA、高須正和氏との共編)で第37回大平正芳記念賞特別賞を受賞。
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