三田会でお金と時間を費やした先にご利益はあるのか?
「悪く言えば“集金マシーン”です。でも、誰に強制されることもなくみんな喜んで寄付してるんです」
友人の誘いを断り切れず、40代から三田会活動に参加するようになった50代の男性塾員(卒業生の呼称)。いまではすっかり「三田会」の虜だ。毎月のように三田会メンバーと盃を交わし、同僚からは「また三田会ですか」と呆れられているという。
「なんでやるの? って言ったら、楽しいから。好きだから。喜んで時間と労力を割いた上に、お金まで払う(笑)。わが母校ながら、よくできたシステムだと感心します」
私学経営の三本柱は、学費、事業収入、寄付金収入。ここに私学助成金など国からの補助金が加わる。国立大学に比べ限定的な補助金収入しか期待できない私学の経営は、寄付金の多寡によって左右されるといっても過言ではない。
学校法人として日本最大の寄付金収入を誇るのが慶應義塾である。収入額は例年トップをひた走る。事業活動収支計算書における2022年度の寄付金収入額は、67.9億円。2位・創価大学の47.6億円、3位・早稲田大学の42.6億円を大きく引き離した。
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source : 文藝春秋 2023年11月号