アルツハイマー病研究の第一人者が語る最前線
厚生労働省は今年7月、高市内閣が重要施策として掲げる「攻めの予防医療」の重点領域を公表しました。その一つが、認知症です。
2025年時点で、認知症の患者さんは約471万人、その前段階の軽度認知障害(MCI)は約564万人と厚労省が推計しており、合わせると1000万人を超えます。
もっとも、「認知症」とはあくまで症状・状態を示す用語であり、単一の疾患ではありません。
認知症の原因となる疾患のうち6割ほどを占めるのが、アルツハイマー病です。
アルツハイマー病の主な原因は、「アミロイドβ」と「タウ」という二つのタンパク質の蓄積です。
アミロイドβはアルツハイマー病の引き金であり、認知症の症状が出る15〜20年前から脳内にたまりはじめ、神経細胞の外で老人斑と呼ばれるシミになります。それが進むと神経細胞の中に出てくる糸くず状の塊がタウです。タウが原因となり神経細胞が死んでしまうことで、認知症の症状が現れるのです。
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