江戸の美をそのままに 蘇る浮世絵

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摺りたての鮮やかな浮世絵をご存じだろうか? 北斎や歌麿、広重ら約1200種にもおよぶ名作が職人の卓越した技により、息を吹き返している。

新札にも描かれる葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏(なみうら)》。北斎が生涯こだわった波を精緻に再現

浮世絵が完成するまで

 浮世絵は版下絵を描く「絵師」、版木を彫る「彫師」、和紙に摺る「摺師」による共同作品だ。北斎の《浪裏》をもとに、アダチ版画研究所の彫師と摺師の工程の一部を追う。

 

【彫る】

 小刀(こがたな)や鑿(のみ)を使って、彫師が主版(おもはん)と色版(いろはん)を彫る。

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source : 文藝春秋 2024年11月号

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