大作ではなく、映画とは何かを追求した小作に目を瞠った
森 芝山幹郎さんとその年のベスト映画を10本決めていく対談、昨年の1月号に続いて今年で2回目です。1年あっという間でしたね。
芝山 前回「今年は豊作だった」と言いましたけど、振り返ると昨年以上に良い作品が多い1年でした。
森 芝山さんと僕が評価した作品がかなり重なりました。トップ10、男優・女優のトップ3を見ると、どちらもランキングに入れている作品が6本もある。男優女優でもそれぞれ2人同じ人を挙げています。
芝山 『哀れなるものたち』、『WALK UP』、『ヒットマン』、『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』、『アイアンクロー』、『関心領域』。2人ともリストアップしたこの6作から話しましょう。
アカデミー賞で4部門を受賞した『哀れなるものたち』は、濃密な傑作でした。ベスト10に入れた他の映画とは傾向が異なります。
森 他の作品の多くは比較的低予算で、ミニマムな設計。でも、これだけは完全にゴージャスな構築型。
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source : 文藝春秋 2025年1月号