政界の女性活躍の象徴的存在なのが元総務大臣の野田聖子氏だ。安倍首相とは「当選同期」で、初入閣は37歳という若さだった(郵政大臣)。これまでの総裁選でも出馬を模索したが、「推薦人20人」というハードルを越えられず断念してきた。だが、今回は「集める自信はある」という。
理想の親分は「梶山静六」
――内閣改造をどう見ていますか。
野田 “安倍純正内閣”だと思う。新たに起用されたのは、不遇の時を支えてきた人たちです。この後、消費増税もあるし、五輪後には何が起こるか分からない。今が一番磐石だし、最後のチャンスということでステージを作ってあげたのでしょう。
――安倍さんの4選はない?
野田 私は初当選同期の友達として27年間、安倍さんを見てきました。今は伸び伸びして、有終の美を飾ろうとしている感じですね。
――第2次安倍政権の評価は?
野田 右っぽいことを言っているようで、やっていることは左、社会主義者です。「全世代型の社会保障」とか、間口が広い。その分、これという実績が残っていません。最初は女性活躍を掲げていましたが、先細り感がありますよね。1億総活躍もそう。次から次へと看板を掛け替えて……それが作戦なんでしょうけど。ただ、アベノミクスも立ち往生しているし、この政権が終わった時、大きな反動が出てくると思いますよ。
――まずは、野田さんの経歴を振り返りたいと思います。98年に37歳で、小渕恵三内閣の郵政相として初入閣しました。ただ、小渕氏が勝利した総裁選では、梶山静六氏を担いだ1人でしたね。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2019年11月号