昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

マスクの転売ヤーがメチャクチャ出荷

 ウイルス対策は会社によって異なる。大手宅配業者では手袋やマスクの支給もあるが、下請け会社や小規模の店舗では入手が困難なところもあるという。

「エレベーターのボタンは直接押さないようスマホやペンをつかっている。受け取りの際はペンを差し出してサインを求めるより、印鑑を押してもらうようお願いしています。咳があるお客さんの後は、私物の携帯用のアルコールスプレーで、すぐ吹き掛けて消毒している」(40代男性・大手宅配業者配達員)

写真はイメージ ©iStock.com

「病院への配送のときが一番気をつかう。入りたくないし向こうも入れたくないだろうから。スタッフさんに入口前まで出て来てもらって渡している」(20代女性・外資系宅配業者配達員)

 外出自粛の影響で、コンビニでの宅配便受け取りサービスは減少傾向にあるという。

「皆、外に出ないようになったから利用者は以前の半分以下になりました。少し前まではマスクの転売ヤーがメチャクチャ出荷しにきていた。ただ禁止になった今でもメルカリ便ではちょいちょいあります。最近ではメルカリなどのフリマアプリで売れたモノの発送が増えました」(30代男性・コンビニ店員)

コンビニ前の宅配ボックス ©文藝春秋

「地方からの食料などの配達も多いですね。名前の欄を見る感じだと家族や親戚からの差し入れのようです。パソコンの付属器具、ゲーム、玩具なども子供から大人まで広く注文しています」(30代男性・下請け宅配業者配達員)

「かわった届け物だと先月コロナの影響で休店した猫カフェに支援者から大量の猫エサの差し入れが全国から送られてきた。全部で100箱くらい、店員さんも困惑していました」(30代男性・外資系宅配業者配達員)

「“菌呼ばわり”されて、怒鳴り散らされた」

 先の見えない巣篭もり生活のストレスのためか、受取人から不当な罵声を浴びせられることも増えたという。

©文藝春秋

「トラブルは多いです。ある古いマンションで、配送方法に玄関での受け渡しを希望されていたので、お届けに行ってインターホンを押したら、『あんたらみたいなのが菌をうつしているんだから、そこ置いといてよ!』と“菌呼ばわり”されて、怒鳴り散らされた。相手の声は年配の女性の方でした」(20代男性・大手宅配業者配達員)