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外出自粛で人気のセルフカラー 美容師が解説「絶対やらないでほしい3つの理由」

それでもやる場合に、気をつけたいこと

2020/05/31
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2.クシから薬が出るタイプを使用しましょう

 一番確実に根元の白髪を染められるのはこのタイプだと思います。後頭部などは難しいと思いますが、特に気になる顔周りや生え際を鏡を見ながらピンポイントに塗布できるのが特徴です。

 逆に、泡カラーと呼ばれるものはお勧めしません。シャンプーの泡のような感覚で染めるものです。手軽さという意味ではかなり楽ですが、泡はそもそも不均一に塗布されがちなのでムラになりやすく、根元も染まりにい。毛先にも薬がついてしまいます。

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 そして泡はクリーム状の薬より水分が多いため、毛穴に入り込んで肌荒れなどの影響が出やすいように思います。

©︎操作イトウ

▶︎おしゃれ染めの場合

1. たくさんコーミングをしましょう

 薬の塗りムラを防ぐため、薬を塗った後にできるだけコーミング(くしを通す)をしてください。この際には、毛束に対してコームが90度になるように注意しましょう。角度が鋭角だと、つけた薬をコームの根元でこそぎ取ってしまい、塗布料が少なくなってしまいます。

2. 後頭部にも意識を向けましょう

 お風呂場や洗面台で鏡を見ながらやることになると思いますが、オールバックのようにコーミングすると、どうしても薬が顔付近に集中しやすくなります。くしを入れる方向を変えたりしながら、後頭部にも薬がつくように意識しましょう。

くれぐれも慎重に

 このご時世ですから、美容師側から「カラーは絶対に美容室で!」と強制はできません。最近では、セルフカラーの通販もメディアで話題になっているようです。実際に触れていないので薬の良し悪しはわかりませんが、『自分でやる』難しさは変わりません。

 それと、次また美容室でカラーをする際には、恐れず「カラーは自分でしました」と言ってください。美容師さんは渋い顔をするかもしれませんが、その『履歴』もまた美容師さんがカラーをする際の判断基準になります。髪の『履歴』次第で、使用する薬の力を落としたりするなど、配慮してくれるはずです。

 美容室のカラーとセルフカラー、良くも悪くも、納得した上で選んでいただければと思います。

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