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総理候補No.1から一転してバッシング 大臣として父として...小泉進次郎が今を語る

小泉進次郎氏インタビュー #1

source : 提携メディア

genre : ニュース

note

小泉氏:
そうですね。まず僕が大臣のうちに、若い人達の声をできる限り取り入れたいと思っていたんです。世界各国を見ていると気候変動アクションをリードし、政府に対して訴えているのは、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんを代表とする若い世代です。ただ日本の中では、比較的その動きが弱い。それは気候変動に限りませんが、若い人達は自分たちが声を上げても、政治が本当に聞いてかたちにしてくれるのか、すごく疑問に思っているんです。だから僕は、それはちゃんと政治に届くことを見せたかったんですね。

――「気候危機」は若い人達から生まれた言葉だったのですか。

小泉氏:
まず去年(2019年)9月に環境大臣として初めてニューヨークに行ったとき、「CYJ=Climate Youth Japan」という若者グループから提言を受け取ったんですね。その提言の中に、「クリーン・エアー・イニシアチブ」という大気汚染防止の世界的な枠組みに日本も参加するべきだとありました。

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それを見て環境省の事務方に検討してもらったら、これなら参加しても大丈夫だとわかったので「よし、すぐ入ろう」とニューヨークで即決して、宣言しました。そして「皆の声を国際的なアクションとしてかたちにしたよ」と会っていいました。

若い世代の声が政治に届くことを見せたかった

羽交い締めまではないが、片手で押さえるのはあった

――これが「気候危機」の第一歩になったわけですか。

小泉氏:
その後も継続的に若い人達の団体とも意見交換をしている中で、気候危機宣言をして欲しいといわれたんです。そして閣議決定する環境白書をきっかけに気候危機宣言をしようと決めたのですが、若い人達の声を無にしないという想いからですね。

ただ裏話でいうと、環境省が独自に気候危機宣言をすることに対しても、すんなりいかなかったですね。羽交い締めとはいかないまでも、片手で押さえるくらいはありました。

――省内外からですか。

小泉氏:
省内にもこの影響を気にするところがあって。ただ僕は「そこは全く気にするな」といいました。環境省が気候危機宣言をするのに、何を憚られる必要があるのかと。僕が求めているのは、他の省にやってくれということではなくて自前でやるのだから。