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そして気候危機宣言をしたことは、とくに若い人達に伝わったんです。その1つがこの感謝状なんですよ。これ、僕はすごく嬉しかったんです。

気候危機宣言がとくに若い人たちに伝わって、その1つがこの感謝状なんです

気候マーチで誹謗中傷された中高生からの感謝状

――さっきから、なぜ大臣室に学校の表彰状があるのかなと思っていました。

小泉氏:
静岡県の浜松開誠館中学校・高等学校の生徒一同から届いた感謝状です。
鈴木さんは「グローバル気候マーチ」というデモ、知っていますか?若い人達が世界中で気候変動対策に取り組もうと街中をデモするのですが、日本は参加者がとても少ないんです。その中でこの学校の生徒約400人が、静岡で気候マーチをやったんですね。だけど生徒達には「何をやっているんだ」と心無い誹謗中傷もあったそうです。

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――気候変動に真剣に取り組む若い世代に、そんなことをいう大人がいるんですね。

小泉氏:
そんな中、環境白書でこの学校の取り組みを紹介しました。そうしたら、それを見た学校の皆さんが凄く嬉しかったと、なんとこの感謝状だけでなく生徒1人1人から手紙がきて。僕が読みながらうるっときたのは、校長先生が「去年のCOP25の発言をみて、こういう人もいるんだと嬉しくなりました」と書いてくれていたことです。

――この表彰状、小泉大臣をターザンって書いていますよ。

小泉氏:
凄いですよね、これ。「私たちが見上げる国会はまるでジャングルのようです。そのジャングルに未来環境の扉を開こうという小泉先生はターザンと重なる勇士です」と。よくある「あなたは多大なる功績によりここに表します」みたいな定型文じゃ無いんです。これすごく嬉しかったです。この後ネットフリックスで「ターザン・リボーン」観ちゃいましたよ(笑)。忘れられない感謝状ですね。

よくある定型文じゃ無いんです。忘れられない感謝状ですね

グリーンリカバリーに向けた日本のアクションは

――一方でいまの大人社会、日本企業の取り組みをどう見ていますか?ヨーロッパはグリーンリカバリー、ESG投資など進めていて、日本の遅れが目立ちますが。