最近のスマホで標準搭載となりつつあるのが、ナイトモード (夜景モード)と呼ばれる機能です。夜景から暗い室内に至るまで、フラッシュを使わずくっきり明るく撮れるこの機能は、近年新たにスマホに追加された機能の中でも、ひときわカルチャーショックを受ける機能といって過言ではありません。
今回は、こうしたモードを搭載したスマホのうち、Appleの「iPhone」、Googleの「Pixel」それぞれの最新モデルを使い、両者の絵作りの違いや、挙動の細かな差をチェックしてみました。
今回の撮影の対象となるのは、兵庫県西宮市の、通称「ハルヒ坂」と呼ばれるスポットです。名前の由来は適宜ググっていただくとして、六甲山上から南、西宮市街はもちろん瀬戸内海までもが見渡せる、夜景の撮影には絶好のスポットです。早速チェックしていきましょう。
比較のためにまず第2世代iPhone SEで撮影
一般的なカメラで夜景を撮る場合、シャッターの開放時間を長く取るなどのテクニックが必要になります。スマホの場合、こうしたテクニックは用いなくとも、場所がどこか分かるレベルの夜景写真は簡単に撮れますが、暗い部分はつぶれているほか、拡大表示するとノイズだらけだったり、色が拾えていないこともしばしばです。
ナイトモード(夜景モード)を搭載したスマホであれば、AIなどの技術と明るいレンズの組み合わせにより、実際に肉眼で見たのと近い夜景を、そのまま写真として保存できます。むしろ肉眼で見た以上の、日中かと見紛うほどの鮮やかな写真が撮れ、驚かされることもしばしばです。