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【3位 篤姫(2008年 主演:宮﨑あおい)527点】

 激動の幕末、薩摩藩・島津家の分家から徳川第13代将軍・家定のもとへ嫁いだ篤姫。家定の死後は出家して天璋院となり、江戸城無血開城に大きな役割を果たした女性の一代記だ。

 主人公は名のある武将でなく、一見「地味」なはずのテーマだったが、視聴率は毎回20%の大台を超えた。篤姫を演じた宮﨑あおいは大河ドラマ史上最年少の主役で、放送開始時には22歳。宮﨑の「唯一無二」の存在感を選んだ理由に挙げる声が目立った。

「宮﨑あおいの透明感から目を離せなかった。22歳の彼女が、10代から40代後半までの半生を見事に表現してくれた」(43・女性)
「宮﨑あおいさんの演技とイメージにぴったりで、落ち込んだり負けそうになったりしたときに、勇気をもらえるドラマ。『優しさ』とは『強さ』だと教えてくれた一生忘れられないドラマです」(49・女性)
「『篤姫』は宮﨑あおいの集大成。江戸城大奥の老女・幾島(松坂慶子)、養父・斉彬(高橋英樹)、姑の本寿院(高畑淳子)らベテランも秀逸でした。最終回後は篤姫ロスでした」(55・男性)

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『篤姫』主演の宮﨑あおい ©getty

 堺雅人の熱演で、「将軍・家定ロス」の声も。薩摩藩士の肝付尚五郎(瑛太)、徳川慶喜(平岳大)、徳川家茂(松田翔太)ら若手俳優陣の個性も光った。

「篤姫と家定の絆に号泣。堺雅人さん、瑛太さんら男性陣も素敵でした」(55・女性)
「篤姫が斉彬の命を受けて将軍家へ嫁いできたと明かすことで、家定が『うつけ』のふりをしていた心中を吐露するシーンが心に残っています。次第に夫婦になっていく二人のピュアな関係性に惹かれました」(30・女性)

堺雅人の熱演で、「将軍・家定ロス」の声も ©文藝春秋

 姑との対決、家茂の嫁の和宮との確執を乗り越え、江戸城無血開城のために大奥の陣頭指揮を執るに至った篤姫の生涯に、現代的な女性像を重ねるコメントも。

「男性社会の中で様々なことに巻き込まれながら、自分の意思をしっかりと持って生きていく姿に共感した」(60・女性)