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緊急SOS、紛失モード、タッチが効かない時の再起動…いくつやったことある? いざという時のiPhoneトラブル対応Tips3選

2021/06/11
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紛失・盗難時に「紛失モード」にしたい。まず何をすればいい?

 次に紹介するのは「紛失モード」です。iPhoneを落としたり、盗難に遭った場合、クラウドを経由すれば位置情報を検索できますが、その時にiPhoneを「紛失モード」に切り替えることで、画面上に連絡先やメッセージを表示し、スムーズな返却ないしは届け出につなげることができます。

 もっともこの時点では肝心のiPhoneが手元にないため、まず何をしてよいか迷いがちです。最初に行うべきなのは、手近なPCやスマホを借りるなどして、ブラウザからiCloudへとログインすることです。メニューにある「iPhoneを探す」をクリックすると、同じApple IDを使っているデバイスが地図上に表示されますので、そこから紛失したiPhoneを探します。電波の圏外でなければ、問題なく表示されるはずです。

今回はPCの画面を例に紹介します(スマホでも問題ありません)。まずはiCloud(https://www.icloud.com/)にアクセスし、iPhoneと同じApple IDでサインイン。「iPhoneを探す」をクリックします
iPhoneの位置が表示されます(この地図はかなり引いた状態ですが、実際にはもっと番地単位で詳細に表示されます)

 現在位置が把握できれば、拾った人に連絡してもらうための電話番号とメッセージを画面に表示する「紛失モード」へと切り替えるか、もしくはリモートでiPhoneを初期化するかを選択します。もちろん状況によっては、すぐさま警察などに連絡するという選択肢もありでしょう。

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「紛失モード」を選択し、連絡先電話番号とメッセージを入力します。これらの手順を飛ばしてリモートで消去を実行することもできます
紛失モードに設定すると、そのiPhoneには連絡先電話番号とメッセージがロック画面に表示されるようになり、ほかの用途には利用できなくなります

 この時に用いるスマホやPCは、自分の所有物であるのが望ましいのですが、ブラウザから一時的に参照するだけですので、身の回りにいる人のPCやスマホを借用して対応することもできます(もちろんID/パスワードがブラウザに記憶されないよう、チェックは外しておく必要があります)。とにかくブラウザが使えれば何とかなる、と覚えておけばよいでしょう。

 なおこの「iPhoneを探す」は、2ファクタ認証が有効になっていてもアクセスできますので、2ファクタ認証のコードの送信先がiPhoneになっていてコードが受け取れない場合でも支障はありません。これについては事前のシミュレーションも容易ですので、手持ちのPCや別のスマホを使い、事前に見え方を確認しておいてもよいかもしれません。