ベッセルホテルカンパーナ名古屋(名古屋市中村区)“壁のHDMI入力&折りたたみ台”
名古屋駅周辺ホテルの中では、平面駐車場の台数が充実。さらにサウナや冷たい水風呂の大浴場もある。ホテル旅をしていると客室で仕事をすることは多い。資料と格闘して書くわけだが、時には客室のテレビに再生機器をつないで資料映像を映すこともある。
ただひとつ問題が。再生機器をテレビのHDMIと接続する際、最近よく見かける壁付けテレビの場合、可動式でないとテレビの横や背面にある端子にケーブルを挿入できないのだ。こちらは固定されており、う~む残念……と下を見るとなんと壁に入力端子が。しかも機器を設置できる折りたたみ台まで設えてあった。
ベッセルイン栄駅前(名古屋市中区)“冷蔵庫の取っ手”
同じく名古屋の他のベッセルホテルでも「おっ、いいなぁ~」という光景を見た。前記の「ベッセルホテルカンパーナ名古屋」はアッパーなブランドであるが、少しリーズナブルな「ベッセルイン栄駅前」でのこと。カンパーナに比べると客室面積も限られているので、動線というほどではないが、体の向きや体勢にも気を遣う。
広くないビジネスホテルではベッドかデスクチェアにいることになるのが常であるが、冷蔵庫のポジションも気になるところ。よく見かけるのがデスクの右下か左下というケース。腰をかがめて開閉することになるが、デスクのボードギリギリのサイズで冷蔵庫が収納されていることもよくあり、冷蔵庫の取っ手を掴みにくいこともしばしば。しかしこちらはなんと、扉の表面に取っ手がついていた。これを考えた担当者は、きっと同じ不便さを感じたことで思いついたのだろう。
御宿 野乃 京都七条(京都市下京区)“冷蔵庫の矢印マーク”
ドーミーインといえば大浴場で知られる宿泊特化タイプのホテルであるが、サブブランドにして和をコンセプトにした「御宿 野乃の京都七条」へ。大浴場があるため、客室はシャワーブースのみだが、リファブランドのシャワーヘッドが備えられていた(ドライヤーもリファ)。手を抜かないところに好感が持てる。
また、ホテルの客室冷蔵庫のジレンマのひとつが、扉を左右どちらから開ければよいのか一瞬わからないこと。ホテルの冷蔵庫は、小型かつボードの下部などに設置されていることもあり、どこを持って開けたら良いのかわかりにくい。しかしこちらでは一目でわかる矢印マークが付けられていた。コストの掛からないちょっとした工夫でも、ゲストにスムーズな滞在の時間を提供することができるという好例だ。