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 病院の助産師にも相談したが、結局は時間が解決してくれた。赤ちゃんは夜に眠るようになり、私も相手をするのに慣れたのだ。

 相談先は病院だけじゃない。都内在住であれば「妊娠相談ほっとライン」や、「妊産婦向け助産師オンライン相談」など、電話やオンラインで相談できる窓口が都道府県や市町村で開設されている。

 そして、もし夫婦だけで赤ちゃんを迎えるのであれば、出産前からできるだけ多くの人とつながった方がいい。

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2020年5月の妊娠届出数が著しく減少

 私と同じようにコロナ禍の妊娠・出産に挑む人はどのくらいいるのだろうか。

 妊娠届出数は新型コロナウイルス感染症が流行し始めた2020年5月に著しく減少している。

月別妊娠届出数の推移 (厚生労働省 2020年12月発表「令和2年度の妊娠届出数の状況について」より、著者作成)  

 この理由について、日本産科婦人科学会周産期委員会の杉山隆医師に尋ねた。

「感染が流行したとき、不安による妊活への影響や都市圏では体外受精を控える傾向が認められました。それらも原因の一部と考えられます」

 データではその後、上り坂になっている。妊娠には年齢やキャリアなどのタイミングも重要だ。長引くコロナ禍に焦れて、妊活を再スタートした人がいたのかもしれない。

重症化のリスクがわずかに高い妊婦たち

 新型コロナウイルス感染症に感染すると、妊婦の方が非妊婦よりわずかに重症化するリスクがある。感染するとどうなるのだろうか。

 日本産科婦人科学会が実施した、新型コロナウイルス感染症に感染した妊婦66人の調査では、次の通りだ。

新型コロナウイルス感染症に感染した妊婦66人の調査(日本産科婦人科学会周産期委員会提供)

 最も多かった症状は発熱(全体の約6割)で、次に咳(全体の約4割)、咽頭痛、鼻汁、味覚、嗅覚、倦怠感、呼吸苦、頭痛などと続く。

「重症患者には喘息などの基礎疾患や妊娠糖尿病などの妊娠合併症、切迫早産の症状がありました」(杉山医師)

 データによると、無症状・軽症だった妊婦の平均年齢が30歳だったのに比べて、中等症・重症の平均は34.5歳と高め。妊娠前のBMIは、無症状・軽症の平均と比べて、中等症・重症の平均は3.2高い24.4。診断時の週数は無症状・軽症の平均が25週なのに対し、中等症・重症の平均は32.5週となっている。

 胎盤を通しての感染は事例がなく、死産の危険性は低いと考えられているが、早産(37週未満)のリスクが高まる可能性も。

「新型コロナウイルス感染症に不安を感じる妊婦は、不安障害やうつ傾向が強いことがわかっています。そうすると、産後うつのリスクが高まります。食欲が落ちたり、眠れなかったりするのは体からのサイン。不安は溜めず、誰かに聞いてもらうようにしましょう」(同前)