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ご近所づきあい、雑草との終わらぬ戦い…自力でキャンプ場をつくったブロガーが明かす、プライベートキャンプ場の「現実」

2022/09/10

 昨今のキャンプブームで、週末ともなると都心近郊のキャンプ場は「混雑」というよりもはや「混沌」の様相を呈している。苦労して予約をとったキャンプ場に着いてみると、隣のサイトとの距離はわずか1m、という“悲劇”もいまや珍しくはない。

 そんなとき多くのキャンパーは夢想する。

「どっか田舎で安い土地を買って、自分だけのキャンプ場を作りたいなぁ」

 札幌在住のキャンプブロガー、キャンプ王こと「忍者タカ」さん(以下タカさん/https://www.sapporo-hunter.com/)は、そんなキャンパーの夢を叶えた1人である。

苦節1年の「オレのキャンプ場」オープン当日、至福の1杯

 タカさんが「プライベートキャンプ場建設計画」を思いついたのは、2020年春のこと。当時、世はコロナ禍に突入したばかりで「自粛」ムードが蔓延、キャンプ場も例外ではなかった。

「キャンプ場が次々と自粛閉鎖していく中で、僕自身、キャンプに行くのは控えていたんですが、ずっと家に閉じこもっているのも性に合わない。そうだ、自分でキャンプ場つくればいいじゃん、と思いついちゃったんですよね(苦笑)」

 理由はコロナ以外にもあった。それは近年のキャンプ場における「マナー問題」である。

「ここ数年でキャンプ人口が増えたことで、残念ながらマナーの悪い人たちも増えました。夜中まで酒飲んで騒ぐ、ほったらかしの子どもが自転車であたりを走り回る、人のサイトに平気でペグを打つ、ゴミを放置する……そういうハズレの『隣人』に当たることの方が多くなった。そのリスクを避けるには自分専用のキャンプ場を作るしかないな、と」

なかなか物件が見つからない

 というわけでプライベートキャンプ場の土地を探すことになったタカさん。

 その条件は、(1)予算は150万円~200万円(2)トイレのある建物がついている(3)周りに住宅がない(4)最低でも100㎡のテントを立てられるスペースがある、というものだった。

「で、例えば〈プライベートキャンプ場×不動産〉とかで検索するわけですが、そうそう都合のいい物件が出てくるわけもなく……。次に物件を探したいエリアを絞って、〈地名×別荘〉とか〈地名×ログハウス〉とかで検索して、めぼしい物件を見つけたら地元の不動産屋に即連絡という方法をとったんですけど、メールを送ってもそもそも返信がない。運よく繋がったとしても『ああ、その物件は売れちゃったんですよ。ちなみに条件は?』と訊かれて、結局、全然条件と違う物件を勧められるということになりがちでした」

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