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「テレビは慣れない。どうしても慣れない。しんどい…」苦悩する長州力(70)を救ったとっておきの“秘策”

長州力さんインタビュー#2

2022/09/18

genre : エンタメ, 芸能

note

――専修大学レスリング部時代の仲間。

長州 そうそう。いろいろと当時のことを思い出しますね。ホント昭和の体育系だったなあ。100人ぐらいいた仲間が日本一を目指して練習に明け暮れてましたよ。何て言うか、挫折した人間も少なからずいたけど、やっぱり4年間過ごした仲間は信頼できるよね。

――約50年前の大学レスリング部。想像もつかないすごい出来事がたくさんありそうですね。

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長州 2年生になるとアルバイトができるんですけど、練習が終わった後、夜通しで働くんですよ。

酔っぱらって歌うのは明大の校歌でした。なぜって…

――何やっていたんですか?

長州 道路公団のアルバイト。道路の横に水が流れるところあるじゃないですか。あのブロックの蓋をひとつずつはめていくんですよ。

©佐藤亘/文藝春秋

――練習後なのに、めちゃくちゃ力仕事じゃないですか!

長州 いや、全然苦になりませんでしたよ。うん。で、仕事が終わると現場の親方に車で新宿に送ってもらって、始発で寮のあった生田(神奈川県川崎市)に帰る。

――結構、酒を飲みにも行ったり。

長州 あ、専修大学のレスリング部は、まず明治大学の校歌を覚えさせられるんですよ。

――えっ、どういうことですか?

長州 専大の近くには明大のキャンパスがあってね、小田急線の向ヶ丘遊園駅の周辺でよく飲んでいたんだけど、酔っ払って大変なことになったら明大の校歌を歌うんだよ。まあ明大は明大で専大の校歌を歌っている(笑)。

――迷惑な話ですねえ(笑)。

長州 昔の話ですよね。飲んで、ぶん殴って、また飲んで。それでも一緒になって練習をして。本当に切っても切れないような、家族的なつながりがあったよね。

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