ローラの退所トラブルといえば、「週刊文春」(17年8月17日・24日合併号)で「ロサンゼルス独占直撃 ローラ『10年奴隷契約書』」と題する記事が掲載された。事務所社長自らが発掘し育てられたローラだったが、芸能界でも異例の10年という長期契約を強引に結ばされていたという内容だ。しかも、契約満了を迎えても、自動的に10年間の契約が更新されるうえ、ローラ側が事務所に契約更新しない旨を伝えても、事務所サイドの了承がなければ解除できない一方的な契約だった。さらに契約終了できたとしてもその後の2年間は芸能活動ができないと決められており、その間の独立や移籍は事実上不可能だった。
ローラと浅倉の双方を知るグラビア誌関係者はこう語った。
「ローラの騒動では事務所と本人が揉めに揉めました。3年後に和解し、ローラは無事退所となりましたが、今回はむしろ浅倉の退所後に騒動が大きくなってしまった…。浅倉はアギレラ様としてライダーシリーズに登場以降に大人気となり、グラビアや写真集、グッズは他のライダー女優たちとはケタが違う程売り上げた。ドル箱を手にした事務所としては、彼女の意向に沿うことなく仕事を入れていたように思えます。タレントを事務所の思い通りに扱おうという姿勢はローラのときと変わっていませんね」
浅倉が不信感を持った理由は、事務所の杜撰な管理体制
冒頭の親友が肩を落としながら、今回のトラブルにおける浅倉側の主張を語った。
「彼女が事務所に不信感を持ったのは、給料が契約内容と違う金額が振り込まれていたり、杜撰な事務所管理体制が原因です。他の所属タレントさんでも、ギャラの支払いが遅れるといった金銭トラブルで事務所と揉め、これまでに退所した人もいます。
キャバクラの件にしても、彼女の親が、娘の夢を応援するために借金をしていたことが発覚し、ショックを受け、その月の生活費を稼ぐために1週間だけ働いていたんです。しかも、そのお店は事務所の社長が経営に関わっていて、そこで彼女を見かけた社長自らがスカウトしたんですよ。事務所側のいい加減さが理由でトラブルになっているのに、一連の報道では内容がすり替わり、彼女がワガママな遊び人のように書き連ねられています」
東映で仕事をする特撮関係者も浅倉をこう擁護する。
「浅倉が遅刻魔だと報じられましたが、特撮現場は朝がとても早く主要な役者はスタジオ付近に寮を借りてもらうのが通例です。遠方から通っていた彼女は確かに2、3度遅刻がありました。ですが、若手俳優では珍しいことではなく、むしろ別のライダーの男の子が遅刻の常連でした。
LINEの件は、ある共演者の男の子が彼女に本気になってしまい、プライベートでも頻繁に誘ってくるようになったので、距離を取るために個人LINEをブロックしたと聞いています。むしろ、東映側が問題視しているのは事務所のほうです。これまで浅倉に対してあまりにも不誠実でした。イベントやクランクアップなどの大事な節目の際ですらマネージャーは顔を出さず、ストーカー事件(#2参照)でも対応が杜撰でした」
浅倉自身は何を思うのか。9月某日「文春オンライン」は渋谷で歩く浅倉に声をかけた。初めは問いかけに口数も少なかった浅倉だが、友人の証言を伝えると意を決して重い口を開いたのだった…。(#2に続く)