球団に事実確認を求めると、「その女性の方には、坂本本人が『申し訳ない』とお詫びを伝えたうえ、互いの代理人弁護士を通じて●年●月(編集部注:A子さんのプライバシーを鑑み、具体的な時期を伏せています)に示談しました。今年になって女性から複数回、連絡がありましたが、示談後のことだったことから、互いの弁護士の間で再度協議し、本人同士が直接やり取りしないよう申し合わせました」と一連の事実は認めたが、坂本に対する処分は公表されていない。
「巨人の広報部がNGを通達することはありえない」
この記事が配信されたのが9月10日午前11時。冒頭のメッセージはそのわずか3時間後の14時23分に投稿された。メッセージを見たワイドショースタッフが明かす。
「これまでもジャニーズのタレントの不祥事が週刊誌などで報じられた際にも“取り扱いNGです”というメッセージが届くことはあったので、坂本に関するNGメッセージが回ってきたときも『これもか。仕方ないね』と、諦めムードが現場で漂いました。ただ、異例だったのは今回は『もし扱ったら長嶋さんの情報が入らなくなる』という“交換条件”がついていたこと。普段だったら、理由がわざわざ書き込まれることはありませんから。
長嶋さんについては、数日前に都内の病院に緊急搬送されたなどと報じられ、健康状態が注目されていました。その情報が巨人にシャットアウトされ、もし仮に長嶋さんがお亡くなりになった時に、弊社だけ情報が入らない、いわゆる“特オチ”の状態になったら……そう考えたら、坂本の件を扱えないのも仕方がないのかと思いました。ただ、わざわざ、こんな背景事情まで明かして『お前ら、わかっているよな』と言わんばかりに現場に周知徹底を図るなんて、上はいつも以上にナーバスになっているなという印象を持ちました」
他局や他紙でもこうしたNG情報が出回ったかは定かではない。また、実際に巨人が何らかの形で「交換条件」を呼びかけたかどうかもはっきりしない。スポーツ紙の記者は、このメッセージの背景をこう推測する。
「巨人の広報部は百戦錬磨ですから、ハッキリNGを通達したり、ましてや交換条件を提示することはあり得ません。その事実が明るみに出たら『メディアへの圧力をかけていた』と大スキャンダルになりますからね。せいぜい『坂本の件、やるの?』とふわっと圧をかけるくらいでしょう。それを担当記者が正確に忖度して、社内にNGを伝えたのだと思います」