文春オンライン

2022/10/05

学生の頃からくだらないことで喧嘩する

――ぬるま湯の中に熱湯というか、「俺が、俺が」といった、前に出ていくようなリーダータイプの方はいらっしゃるんでしょうか?

高見沢:それがいないんだな…! シングルを出しても、みんな歌いたがらないんですよ。ものすごいことだよね。俺が曲を作って「誰が歌う?」って聞いても「お前歌えばいいじゃん」って。「俺ばっかいつも歌ってる」「そうじゃなくて……」とか、なかなかメインボーカルが決まらないの。だから一時期は、3人でオーディションをして決めていました。今はキーによって、「ここはあなた」「こっちは、あなたね」って僕が決めています。

――3人で喧嘩することはありますか?

高見沢:ありますよ、もちろん。くだらないことでね。それも学生の頃から一緒。「先にお前が飯食った」とかさ。僕の場合は「お前もっと時間通りに来いよ」もわりと言われるよね。

 昔はプロレスごっこをして、そのまま本気になることもありました。最後はピタッと動けなくなり、どうしようもなくなって、「やめようか……」ってなるんですけど(笑)。でも、深刻な喧嘩はないかなぁ。

「深刻な喧嘩はないかなぁ」と語る高見沢俊彦さん ©鈴木七絵/文藝春秋

バンドの解散理由が不思議なほどない

――直球ですが、解散の危機みたいなものもなかったと?

高見沢:ないですね。以前、深夜ラジオの生放送で、番組の最後にジョークで「今日、かいさーん!」と言って、その後に、「明日●●時に集合!」というオチで落とそうとしたんです。ところがその「●●時に集合」がオンエアに入らなくて、えらく怒られたことはあります(笑)。

――ちょっとした放送事故ですね。

高見沢:そう。あと、バンドの解散理由は、音楽性とか方向性の違いが多いと思うんだけれど、僕らはそれが不思議なほどないですね。方向性にしても、誰かがこれをやりたいと提案したら「じゃあそれやろう」ってなる。常に前にいくというか、意外と小回りが利くという感じはしますね。僕はどちらかというと元々ロック系だったんだけど、アコースティックもやるようになりましたし。