文春オンライン

美容師が教える、「オシャレが苦手」な人はやめるべき“意外な髪型”〈定番のヘアスタイルに思えるが…〉

2022/10/30
note

(3)「何もしてない感じ」に見えやすい

 長く伸ばす過程で髪の毛はダメージを負い、特にダメージの蓄積した毛先は、バサバサしているように見えやすくなります。すると髪の毛から「清潔感」が失われ、“だらしない”印象に見えてしまいます。つまり、「何もしてない感じ」に見えやすいのです。

 

取り入れるポイントは「ストンとしたストレート」

 黒髪スーパーロングは、「ストンとして柔らかい」髪である方がステキに見えます。なぜなら、横に広がらずに、ストンと縦長に落ちる方が収まりが良いからです。では、どうすれば「ストンとしたストレート」になるのでしょうか?

ADVERTISEMENT

▼ストレートパーマならストンと艶感

 横に広がる原因の一つに、ウェーブがあります。ウェーブがある髪質ほど横に広がりやすく、バランスが悪くなりやすいのです。

 ストンとしたロングヘアになるには、ストレートパーマがオススメです。薬剤によるダメージは避けられませんが、ストレートになることで艶感もアップしやすくなります。

萬波ユカさん

▼美容室に定期的に行く

 髪が長ければ「美容室に行く必要もない」という考えの方もいるかと思いますが、実際には、美容師としては定期的に通うことをおすすめします。先述の通り、特に毛先などにダメージが蓄積すると、「何もしていない」ように見えてしまうからです。

 美容師がロングヘアの人にも「美容室に来てね」とオススメするのは、違いを体感できる、キレイに維持するためのメリットが多いからなのです。

▼「美容室でするトリートメント」を駆使する

 ダメージが気になる方は、「美容室でするトリートメント(システムトリートメント)」を駆使すると効果的です。システムトリートメントはここ数年、著しい進化によって仕上がりの質感が飛躍的に向上し、トリートメントで「柔らかい」髪の毛を作ることが可能になってきています。

 しかし、トリートメントは、髪のダメージを超回復する「万能薬」ではありません。

 髪の毛には、ターンオーバーのある肌とは違い、一度受けたダメージから回復する機能はありません。さらに、髪の毛は「補修」のために入れた成分を中に保っておくことができません。

 そのため、トリートメントの機能は、あくまで傷みをカバーする「補修」であって、元通りに治す「修復」ではありません。つまり、「傷んでるから、いいトリートメント使ってみよう」とするより、「傷ませないためのアプローチ」の方が重要だと覚えておきましょう。

▼「暗めの茶髪」でも柔らかく見える

 黒髪ストレートに憧れるものの、ここまで読んで「ハードルが高い」と感じた方にお勧めしたいのは「暗めの茶髪ロング」です。

 髪色が明るくなると艶感は少し落ちますが、柔らかい印象になり、洋服やメイクの色との相性が合いやすくなるメリットもあります。