11月27日、日本代表はグループステージ第2戦でコスタリカ代表と対戦し、0-1で敗戦。勝てば決勝トーナメント進出に大きく近づく大事な試合で勝ち点を落とし、国民が落胆した。
コスタリカ戦前に文春オンラインでこの結果を危惧していたのが、元日本代表FWで、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏だ。“悪い予感”を的中させてしまった城氏に、コスタリカ戦の感想を聞いた。
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攻撃陣の連動性がほとんどなかったコスタリカ戦
――ドイツ戦の結果からは想像できないコスタリカ戦の敗戦でした。
城彰二(以下、城) 負けるべくして負けましたね。
――敗戦の要因は、どういうところにありますか。
城 勝ち点3を奪いに行くと言いながら、ドイツ戦からスタメンを5人も入れ替えました。けど、それがうまく機能しなかったのが大きかったですね。
その影響もあって、かなりボールを保持していたのに攻め手がなく、逆にコスタリカに1回のチャンスを決められてしまった。サッカーによくある典型的な展開で、決めるべき時に決めないとこういう結果になるということです。
――攻撃陣が不発に終わった要因は、どういうところにあると思いますか。
城 ドイツ戦のスタメンと同じだったのは鎌田(大地)だけで、上田(綺世)を1トップにして、相馬(勇紀)が左サイド、堂安(律)が右サイドに入ったんですけど、彼らの連動性がほとんどなかった。
上田はポストプレーができなくて、外に流れていくばかり。コスタリカはボックス内をがっちり固めていたけど、あそこをこじ開けるには個の能力にプラスして、ワンツーや3人目の動きとか、連動していろいろやらないと崩せないんです。でも、コスタリカ戦のスタメンは、それができるメンバーじゃなかった。
――監督のメンバー選考に問題があったということですか。