39歳独身の実家暮らし…結婚、介護のプレッシャー
「若い頃から医療系の仕事に就きたかったようです。ただ、定職には就けなくて何度か職を転々とする日々だった。医療事務は特に資格がいらないから、いまの仕事をしているのでしょう。そうやって月日が流れていくなか、39歳で結婚もしておらず、実家住まいだと世間体も良くない。だから『あんたはいつになったら……』と家族内で蔑まれている空気が常にあったようです。お父さんも『まーちゃん(渡邉容疑者)が嫁に行くまでは死ねない!』と口にしていたとか。
しかも、姉が結婚して家を出て娘1人になり、お父さんが体調を崩してからは、近い将来、介護生活に陥る事への不安を抱いていたそうです。人一倍敏感な性格だったようなので、相当なプレッシャーがあったんでしょう」
渡邉容疑者は自らの置かれた境遇を悲観して、わざわざ福島から愛知を訪れたのだろうか。記者は事件前の様子を聞こうと、車で帰宅した両親に声をかけた。しかし、事件での心労から体調がすぐれないのか、付き添っていた女性の肩を借りながら家の中に戻っていくのみだった。
亡くなった加古さんがなぜ死を選んだのか真相の解明が待たれるが、渡邉容疑者ら3人もまた悲しみの深淵をのぞいていたのかもしれない。
捜査関係者によれば、「彼らの容疑は殺人から自殺ほう助に変更され、起訴される可能性が高い」という。
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