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 ご両親はそれが心配で、「それならモデル活動はやめたら?」と言ったみたいですが、本人は「やりたいことだから」って。ギャルモデルをやりたいという子を無理やりやめさせるわけにもいかないし、本人がやりたくてやっていることなので、私もご両親と一緒にケアしながら応援したいと思っています。

学業に力を入れている子が多いのが令和の小学生ギャル

ーー令和の小学生ギャルと平成のギャルを比べて違うなと感じる部分はありますか。

井場 自分の将来をしっかり考えている子が多いような気がします。例えば、昔は小学生の夢ってパティシエとかお花屋さんとかが多かったですが、今は「カラコンをプロデュースする会社を作りたい」とか、「ギャルの学校を設立してギャルを普及させたい」とか、具体的なんですよね。

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 昔はもうすでにある職業になるというのが定番だったのに、今はカラコンやアパレルのプロデュースや学校設立など、一から企画して何かを作りたいと思っている子が多いです。小学生でその思考を持っているのはすごいなと思いますね。

『KOGYARU』プロデューサーの井場ひとみさん ©橋本篤/文藝春秋

 あとは、学業に力を入れている子が多いですね。例えば今回のモデルたちもそうですが、ご両親が口を揃えて言うのは、「勉強が中途半端になるならモデルはやらせない」ということです。塾や書道、ピアノなどさまざまな習い事をやっている子もたくさんいますね。

SNSが普及したことで、どこにいてもギャルを目指せる

ーー今回の『KOGYARU』のモデルたちを見て、地方に住んでいる子が多いのにも驚きました。

井場 たしかに昔は渋谷がギャルの聖地だったから、ギャルは東京に多かったですよね。でも今は各地方にギャルがいます。特に最近は大阪に多いんです。先日大阪で『egg』のスナップ撮影会を開いたんですが、東京よりもたくさんの方が来てくれてびっくりしました。

『egg』の中で特集された小学生ギャル ©橋本篤/文藝春秋

 SNSが普及したことで、どこにいてもギャルを目指せるようになったんだと思います。今回のモデルも埼玉、熊本、栃木、大阪とバラバラなので、集まるのが大変ですが、たくさん撮影ができるように、『KOGYARU』を盛り上げていきたいです。