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「エアコンが買えず、夏は扇風機だけ」「ランドセルが高すぎて…」中3で妊娠した母親(21)が語る、“ひとり親”育児のリアル――2023年上半期BEST5

横井桃花さんインタビュー#1

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悩んだ挙句エアコンは見送りに

――昨年の夏、SNSでエアコンを買うか迷っていると書かれていましたが、その後購入されたのでしょうか?

横井 いえ、それが買ってないんです。悩んだ挙句、今は違うと思って見送りました。夏は窓を開けて扇風機を回して我慢して。息子も機嫌悪くなったりして大変でしたけど、なんとか乗り切りました。

 冬も今のところは母に買ってもらった電気ヒーターだけで頑張っています。でも、それはそれで電気代が嵩むし、息子はヒーターの前から動かなくなっちゃうので困って困って仕方ないですね。

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――今年は特に電気代が上がっているみたいですね。

横井 そうなんですよ。去年は7000円くらいだったのに、今年の明細を見たら、1万3000円でびっくりしました。去年より使った量は少ないのに倍近く料金が上がっているので、エアコンを買っていたらどうなっていたんだろうってゾッとしましたね。

写真=杉山秀樹/文藝春秋

体力的な面では若くて良かった

――子育てする上で、子どもと年が近いことがメリットだと感じる部分はありますか。

横井 体力的な面では若くて良かったなと思います。最近は息子の運動量がすごく増えたので、公園でも数時間遊ばないと満足しないんです。若いからこそ、一緒に遊べる時間が多いのかなと思いますね。

 あとはやっぱり自分自身が子どもだった時の気持ちを覚えているので、息子のことを理解しやすいというのもあると思います。こういう時、子どもはこう思うよねというのをわかっていると、親の気持ちを押し付けずに子どもに寄り添うことができるのかなって。

――他の保護者の方との交流はありますか。

横井 あまりないですね。私と20歳くらい離れているお母さんも結構いるので、距離の縮め方がわからなくてなかなか仲良くなることができなくて。SNSでは同世代のお母さんと繋がっているので、メッセージなどで交流することはあります。オンラインだけでも繋がってると、ちょっとしたことを相談したりとか、共有し合うことができるので、すごく助かってますね。(#2へ続く)

2023年上半期「家族部門」BEST5 結果一覧

1位:徳川慶喜の玄孫が「家系の断絶」を決意した理由とは…120年以上続く名家の「家じまい」事情
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2位:〈15歳で出産〉担任から「他の生徒には子どもの姿を絶対に見せるな」と…中3で妊娠した母親(21)が語る、若い親に対する偏見と疎外感
https://bunshun.jp/articles/-/65051

3位:「日本で妻を見た赤ちゃんが泣き出して…」「息子が何か言われることがあるかもと」アフリカで国際結婚した元警察官(39)が、それでも日本で暮らし始めたワケ
https://bunshun.jp/articles/-/65050

4位:「俺、先に逝くけどええの?」周りからは“援交”や“パパ活”と言われ…35歳差夫婦が語る、結婚するまでの壮絶な道のり
https://bunshun.jp/articles/-/65049

5位:「エアコンが買えず、夏は扇風機だけ」「ランドセルが高すぎて…」中3で妊娠した母親(21)が語る、“ひとり親”育児のリアル
https://bunshun.jp/articles/-/65048

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