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一転、金髪のかつらを外し…
金髪のかつらは外され、キャップにマスク姿の大木が映っている。さらに被害者の頭部が入っていたとされる保冷バッグも見当たらず、運んでいるのはキャリーバックのみ。
「被害者の頭部は自宅から徒歩圏内の廃マンションで見つかっています。大大木は自宅から駅まで歩き、額田駅へ移動し、生駒山でスーツケースと遺体を遺棄したとみられています」(同前)
取材班は、大木が生まれ育った大阪府箕面市へ向かった。
大木は1996年生まれできょうだいはいない。母は家でピアノ教室を営み、夫婦仲も良好で、ごく普通の家庭で育った。地元の小学校に通い、特に問題を起こすタイプではなかったと同級生たちは口を揃えるが、ある同級生はこんなトラブルに見舞われた。
「5年生の時、大木君を僕の祖母の家に招いてデュエル・マスターズのカードゲームで遊んだことがあるんです。その時に、僕が大事にしていたレアカードがなくなった。祖母の家に出入りしていた友達は大木君だけで、犯人は大木君だと思って問い詰めたんです。すると彼は怒った様子で面と向かって『死ね』と言い放った。普段はおとなしい子だったので、びっくりしました。彼とはその件をきっかけに疎遠になってしまった」