「私事ではありますけど、体力に不安がある時があって……」
昨年末、映画『グランメゾン・パリ』の公開初日の舞台挨拶で涙ながらにそう語ったのは女優の鈴木京香(56)。
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京香の病との闘い
2019年のドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の劇場版で、木村拓哉演じる主人公がフランスでアジア人初の三ツ星獲得を狙う物語。劇中ではコロナの後遺症である味覚障害に苦しめられるシェフを演じた京香だが、舞台挨拶で語ったように、彼女自身もこの数年は病との闘いだった。
「23年7月期のドラマ『この素晴らしき世界』(フジテレビ系)で主演が決まっていたが、撮影初日の夜に体調不良を訴え降板。京香のために当て書きされた台本だったため企画を見送ることも検討されたが、京香から『私のことは気にせず代役を』と申し出があり、同年代の若村麻由美が主役に抜擢された」(芸能記者)
京香を献身的に支えたのは…
病名や詳しい病状が伝えられなかったことから、「入院し緊急手術を受けた」という臆測も流れたが、事務所はこれを否定。「早い段階で病変が見つかったので、治療に専念する」と、自宅で療養生活を送る京香を支えたのが、俳優の長谷川博己だった。
「京香と長谷川は10年のドラマ『セカンドバージン』(NHK)で共演し、交際に発展。“スープの冷めない距離”で愛を育んでいたが、京香が休養に入って以降は、長谷川が彼女のマンションに毎日のように通い、愛犬の散歩をする姿を複数の週刊誌がキャッチ。“事実婚”状態にあると報じられた」(前出・芸能記者)
長谷川の献身的なサポートが実を結び、順調に回復した京香。そんな彼女が、「この仕事はやり切る」と復帰への熱意を燃やしたのが『グランメゾン』だった。
「京香さんにとっては、共演者と深い絆で結ばれた思い入れの強い作品。不安もあったそうですが、『無理のない範囲で』という言葉をもらい、出演を決めたとか。昨年頭には、料理監修を務めた小林圭シェフの勉強会にも参加。食材の扱い方や調理法を学び、撮影に臨んだ」(映画ライター)