「スタッフを都内のマンションの一室に閉じ込め…」
2020年5月には、ナスDの番組に出演した男性が「ヤラセに加担させられた」「スタッフからパワハラを受けた」などとして訴訟を起こしたことが「週刊新潮」に報じられている。
「ナスDのパワハラはとにかく有名。外部スタッフを都内のマンションの一室に閉じ込めて、長時間拘束して編集作業をさせていたという話もある」(同前)
一方、プライベートでは友寄氏は15年12月に、『黄金伝説』で知り合った料理研究家の森崎友紀氏(45)と結婚。森崎氏は「美人すぎる料理研究家」と言われ、水着グラビアの写真集も出すなど話題のタレントでもあったため、この結婚も注目された。現在は3人の子供にも恵まれ、都内一等地の3階建ての一軒家で暮らしている。
「一軒家の価値は土地建物合わせて1億5000万円程度ではないでしょうか」(地元の不動産業者)
大多数の社員が年収1000万円
冒頭のテレビ朝日関係者は今回の背景について「特権意識」を挙げるが、ナスDの年収は1800万円を下らないという。
「テレビ朝日の社員は約1200人なのですが、そのうちの約100人が年収2000万円を超え、社員の大多数が1000万円を超えます。ナスDも出世を重ねれば2000万が見えており、その目前だったかもしれません。世間はメディア不信ですが、いまでも『キー局』は高年収。そのため、金銭感覚がずれてしまっているのです。ナスDの件も氷山の一角ではないでしょうか」
テレビ朝日の広報部に質問すると、「(処分した社員の)個人名は控えさせていただいていることを申し添えます」と前置きの上で、次のように回答があった。
「社員の年収についてお答えしておりません。(長時間拘束については)番組制作は時間がかかるものであることから、外部の編集室での作業が深夜まで及んだこともありました。今後の人事については適正に判断してまいります」
また、早河会長のお気に入り社員だったかどうかについて尋ねると「ご指摘の事実はありません」とのこと。ただ、前述のように会長は公の場でも友寄氏の活躍を称賛している。
突然、テレビから消えてしまった友寄氏。自らの体を張ったロケだけでなく、人とカネの扱いも、無茶すぎた。

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