(10)天気予報にもとづいて、その日の行動を決める
昨今の天気予報はきわめて精度が高い。この天気予報も積極的に街歩きのプランに取り入れたい。たとえば、午前中に天気がよく、午後から崩れそうだという予報の場合、午前中は屋外の街歩きにあて、午後からは美術館など天気が崩れても影響があまりないものにするといった具合だ。
(11)美術館や博物館は日没後に
美術館や博物館は外が暗くても鑑賞できるので、冬のヨーロッパなど昼間が短いときは、日が暮れてからにすると効率がよい。ただし、これは体力がある旅行者向けの話だ。美術館や博物館を重視し、体力に自信があまりない場合は、午前中にもってきたい。
個人的な経験では、美術館や博物館は3時間をすぎるくらいから、疲労で集中力が落ちてくる。ペース配分を考えて、どれをみて、どれをみないのか、あるいはどこに力点をおくか決めておかないと、最初に見始めた展示の部分ばかり熱心にみて、最後のほうは駆け足といったことにもなりかねない。
(12)荷物預けについて
観光をした後に直接ほかの都市などに行く場合に困るのが荷物の置き場。ホテルが近くならいったんホテルに戻るというのが一番よいが、戻るとかなり時間をロスする場合は、駅やバスターミナルに預けるという手も。国内旅行であれば、「コインロッカーナビ(https://www.coinlocker-navi.com/)というコインロッカーの情報をまとめたサイトがあるので活用したい。ちなみに主要駅ならリアルタイムの空き状況まで確認できる。
海外ではコインロッカーが少なく、荷物預けのサービスがそれほど一般的ではなかったり、場所がわかりづらかったりすることが少なくないので、あらかじめインターネットでその有無や位置などを確認しておいた方が無難だ。
近くにどうしても荷物を預けられそうな場所がない場合は、飲食したレストランやカフェ、買い物をした店などで一時的に預かってもらえないか交渉してみるという手もある。
(13)疲れないようにするための靴選び
街歩きの疲労度に最も大きく左右すると思われるのは靴選びだ。一般的にいって、大人のスタイリッシュな靴は長時間の歩行には適さない。かといって歩きやすさだけを重視してスニーカーにすると、「いかにも観光客」となってしまい、ちょっとこぎれいなホテルやレストラン、ショップなどに入るのに気後れしてしまう。
こういうときに本革のビジネスシューズがあると違和感はある程度解消できるうえ、街歩きの疲労度はスニーカーと変わらない。女性の場合、街歩き用の靴とは別にヒールを用意しておくという裏ワザもある。しかるべき場所に入る手前でこっそり靴を履き替えてしまうのだ。本来はいったんホテルに戻ってドレスアップして…という話なのかもしれないが、時間がそういつも潤沢にあるわけではないのだから。